記事登録
2007年11月21日(水) 17時09分

5年ごとに「消火器詰め替え詐欺」 長崎県警、容疑者を逮捕 10年で5000人被害か西日本新聞

 長崎県警稲佐署は21日、消火器の薬剤を詰め替えるふりをして現金をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで、長崎市三原1丁目、自称「消火器のナカガワ」経営中川義信容疑者(57)を逮捕した。同署は、中川容疑者が10年間で高齢者約5000人から総額約2000万円を詐取したとみて、余罪も捜査している。

 調べでは、中川容疑者は4月11‐10月18日、長崎市内の70、80代の男女3人の自宅を訪ね「古くなった消火器の詰め替えに来ました」と言って薬剤を入れ替えるふりをし、料金として3500‐4500円をだまし取った疑い。

 中川容疑者は、詰め替えるふりをした後に「点検済み」のシールを消火器に張っていた。5年に一度のペースで同じ高齢者宅を訪れ、同様の犯行を繰り返していた。容疑を認めているという。

 領収書に印刷された連絡先の電話番号の市内局番が古い6けたのままで10月下旬、被害者の女性(86)が市内局番だけをかけてもつながらないため「だまされた」と思って市消防局に電話しようとしたところ、119番と間違えて110番に通報、犯行が発覚した。

=2007/11/21付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071121-00000019-nnp-l42