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2007年11月20日(火) 07時50分

野党転落の自公が相次ぎ緊急会議 大阪産経新聞

 戦後初の民間出身市長誕生が決まった大阪市長選。一夜明けた19日、新しい市長に決まった平松邦夫氏に敗れた関淳一市長を推薦した自民・公明の両市議団が、相次いで緊急の議員団会議を開いた。平松氏が民主推薦だったため、自民党市議団は昭和50年、公明党市議団は昭和46年以来の野党転落となる。

 19日午後1時から行われた自民の議員団総会には関市長が疲れた表情で、議員控室を訪れ「お世話になりました」と頭を下げた。自民市議団の新田孝幹事長は敗戦の責任があるとして「進退伺」を提出したが、他の議員から「野党第一党の幹事長として頑張ってもらいたい」との声があがり却下された。

 新田幹事長は「野党経験は初めてで未知の世界。これからが勝負。自公で協議をしながら進めていきたい」と語った。

 会議では、選挙期間中は態度を明らかにしていなかったにもかかわらず、平松氏の当選確実の一報が入った途端に、平松事務所に駆けつけた太田房江知事の行動も話題になった。太田知事の行動に不満を持つメンバーから「次期知事選で推すかどうかは検討しなくては」との声もあがった。

 一方、公明党も午後3時から議員団会議。今後の議会運営について、小笹正博幹事長は「反対のための反対はしないが(平松氏の)支持団体が労組などだと分かっているから、そうした特定団体に偏るような市政については、きちんとチェックしていく」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071120-00000058-san-l27