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2007年11月20日(火) 00時00分

CPUクーラー(しーぴーゆーくーらー)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 デスクトップパソコンの電源を入れて耳を澄ますと……いや澄まさなくても、ぶおおーんという音が聞こえてくると思います。これはパソコンを冷却するためのファンが回っている音ですワン。

 パソコンを構成するパーツは使っていると発熱するものが多く、冷却対策は必須なのです。中でもパソコンの脳みそともいえるCPUは、熱くなり過ぎると動作が遅くなったり、操作不能になったりするので必ず冷やさねばなりません。このCPUに付いている冷却装置がCPUクーラーです。

 今のCPUクーラーはヒートシンクと電気で回すファンを組み合わせたものが主流です。ヒートシンクというのはアルミや銅などで出来た放熱装置で、金属板を並べたものや剣山のような形のものがあり、CPUにぴったり付けて熱を拡散します。この上でファンを回して、より放熱をうながすという仕組みですワン。

 最近はハードディスクドライブやグラフィックボード(モニターに画像などを表示する部品)もかなり熱くなることがあるので、これらを冷やすクーラーというのも売っています。一方、ファンの音が気になる人向けにファンが無くても冷えるように設計されているファンレスパソコンもあります。

 しかし普通に改造などせずに使っている場合は、これらのクーラーを買い換える必要性はほとんど感じないでしょう。より強力なクーラーを使っているのは、パソコン自作をする人、3Dゲーム用に高性能のグラフィックボードを増設している人などがほとんど。「どうやって効率よく冷やしてやるか」と頭を悩ませつつ楽しんでいる人が多いようです。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20071120nt0e.htm