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2007年11月20日(火) 10時00分

今度は10億円!88歳「寄付おばあちゃん」の豪邸日刊ゲンダイ

「びっくりですね。相当な資産家とお聞きしていますが、今度は10億円ですか……」
 8年前、5億円を現金で寄付された神奈川県大磯町の役場職員がこう言って驚く。
 庶民にはなかなか理解できないが、同町在住の横溝千鶴子さん(88)が、米寿の誕生日を迎えた16日、今度は生まれ故郷の南足柄市に10億円を寄付して再び世間を驚かした。
 一体どんなおばあちゃんなのか?
 大正8年に教育者の両親の元に生まれた。東京女子高等学園家政科を卒業。高校教師などを務めた後、昭和29年に夫の精彦氏(平成7年に87歳で死去)と金星設備工業を設立した。精彦氏は、東京の裕福な地主の生まれ。中学から乗馬を始め、明治大学在学中は馬術部の主将としても活躍したという。
「仲の良いご夫婦でしたが、子供がいなかったこともあり、児童福祉施設『つるかわ学園』の役員を務めるなど障害者や福祉活動に熱心でした。8年前、千鶴子さんは東京・赤坂の70坪の土地を10億円で売って大磯町に5億円を寄付。残りの5億円も方々の団体に寄付したそうです。戦争を経験した人ですから、贅沢はせず、着るもの、食べもの、宝石などにも一切興味はない。風呂の残り湯をトイレの洗浄に使うような質素な生活を送っています」(近所の住人)
 大磯町には、25年前に赤坂から夫婦で転居。敷地83坪、建坪71坪の木造2階建てだ。現在も東京や神奈川に多数の不動産を所有しているという。
 残りの資産が気になっている自治体も多いのではないか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071120-00000008-gen-ent