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2007年11月20日(火) 10時00分

「但馬牛」の仕入れゼロ日刊ゲンダイ

 高級料亭吉兆グループの船場吉兆の偽装表示問題で、船場吉兆が今年3月から高級牛の「但馬牛」をまったく仕入れていなかった。強制捜査を行った大阪府警が、同社の仕入れ伝票などを調べて明らかになった。
 船場吉兆は、今年3〜10月の間に「牛肉みそ漬け」などの商品に「但馬牛」などとシールを張って販売していたが、はなから100%偽装表示していたことになる。
 船場吉兆は、牛肉の仕入れは中堅社員が行い、経営陣は関与していないなどと主張しているが、大阪府警は、組織ぐるみで偽装工作を行ったものとみて、捜査を進める方針。すでに、社長の湯木正徳から任意で事情を聴取し、取締役の湯木喜久朗ら幹部の事情聴取を順次行う。
 菓子のシール偽装は「パートの独断」、地鶏の偽装表示は「取引先がやった」、牛肉偽装は「中堅社員」——船場吉兆の経営陣はとことん腐っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071120-00000006-gen-ent