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2007年11月20日(火) 17時01分

大淀町下水道工事汚職:県警、町役場や大林組捜索 記録など1200点押収 /奈良毎日新聞

 大淀町発注の下水道管工事を巡る贈収賄事件で、県警捜査2課などは19日、町役場や、工事を受注した大林道路奈良営業所(奈良市中山町)、大林組(本店・大阪市)など計10カ所を捜索し、工事記録など約1200点を押収した。
 町役場では、捜査員らが都市整備課などから入札資料などを押収した。森下征夫・大淀町長は記者会見を開き、「元幹部職員が逮捕されたということを厳粛に受け止め、今後の捜査の行方を見守りたい。職員の綱紀粛正に努めたい」と話した。
 調べでは、元町建設産業部長、森田政則容疑者(60)=収賄容疑で逮捕=は昨年2月〜今年1月、町発注の下水道工事など4件で、入札条件などの情報を提供する見返りに、大和郡山市下三橋町、大林組系建設会社顧問、岡部美博容疑者(62)=贈賄容疑で逮捕=から数十万円相当の商品券を受け取った疑い。
 昨年8月28日に入札のあった下水道管工事は、大林道路と地元企業のJV(共同企業体)が落札した。森田容疑者はゼネコンと地元業者のJV方式が入札条件とする情報を事前に提供した疑いが持たれている。【阿部亮介、黒岩揺光】

11月20日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071120-00000289-mailo-l29