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2007年11月20日(火) 20時53分

三菱ふそう、5万台再度点検へ 作業ミスなど発覚で朝日新聞

 三菱ふそうトラック・バスは20日、クラッチ関連部品の不具合で04年に大規模リコールをしたダンプなどの大型車(現在約5万台)すべてについて、改めて無料で点検すると国土交通省に報告した。クラッチを格納する部分の亀裂や破断がリコール後に計12件見つかったほか、リコール作業のミスによるナットのゆるみなどが52件見つかったため。

 この部分の不具合によって02年に山口県で死亡事故が発生し、大規模なリコール(当時約16万8000台)に至った。だがその後も不具合が続き、同社は5月から約7000台を重点点検。その結果、52台で作業ミスが発見された。また233台でエンジンの動力を車輪に伝える推進軸にがたつきなどが見つかったため、全車について調べ直すことにした。

 作業ミスは同社系の販売店で起きていることから、国交省は同社に対し、整備士らの徹底的な再教育を指示した。

 また同社は、車体延長などの改造をした24台については、新たな不具合が生じる恐れがあるとして、クラッチ格納部をアルミ製から鋳鉄製にする再リコールをすることも決めた。

http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY200711200378.html