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2007年11月19日(月) 10時00分

ダミー仕立てうごきはじめた竹中元大臣日刊ゲンダイ

 14日の参院本会議で、国会同意人事案のうち、官僚OB3人の再任案が否決され、福田自民党は真っ青だ。これで、来年の通常国会で審議される日銀総裁の同意人事も、波乱必至。政府・与党はやきもきしている。
 日銀の福井総裁の任期は来年3月で切れる。
「後任の本命は武藤副総裁ですが、元財務次官という経歴がネック。民主党の小沢代表は『官庁出身というだけで100%ノーではない』と言いますが、03年に武藤氏が副総裁に就く時にも、民主党は官僚OBを理由に反対しています」(永田町関係者)
 すんなりとはいきそうもない。そこで、武藤氏に代わる後任候補が焦点に。今のところ2人の名前がささやかれていて、竹中平蔵元大臣(56)がうごめき始めたらしい。
「ひとりは政治色が薄い大学教授なので民主党も推しやすい。もうひとりは竹中氏に近い日銀関係者といわれます。竹中氏は、安倍内閣がこけたせいで上げ潮路線が否定され、すっかり影が薄くなった。周囲には『公職には就かないよ』と話していますが、総裁のイスをあきらめてはいない。今の政治情勢では難しいでしょうが、いずれ自分が就く布石の意味でも、近い人物に総裁になってもらいたいわけです。竹中氏は影響力を維持するため、シンパの自民党議員を集めて勉強会を開くなど、あれこれ“暗躍”していますよ」(霞が関事情通)
 何やら生臭い話になっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071119-00000014-gen-ent