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2007年11月19日(月) 10時00分

SP 瞬間最高視で20%を記録した深夜ドラマは何が面白い?日刊ゲンダイ

“20%超え”の声も聞こえ始めた。フジテレビの深夜ドラマ「SP」だ。
 初回の3日はバレーボールの時間延長で20分遅れて始まったのに、視聴率は14.5%を記録。2回目はさらに上回る17.6%をマークし、瞬間最高視聴率は20.8%に達した。この数字は、「ゴールデンタイムなら25%以上の価値」(テレビ雑誌記者)だとか。
「SP」は何がウケているのか? 主演はV6の岡田准一で、予知などの特殊能力を持つSP(要人警護官)を演じている。総監督は「踊る大捜査線」の本広克行、脚本は直木賞作家の金城一紀という強力コンビを持ってきているが……。放送評論家の松尾羊一氏はこう言う。
「『SP』は恋愛や細かい人間関係といった要素を極力省き、“SPの仕事とテロリストとの戦い”にテーマを絞って、テンポよくストーリーが展開する。思わず視聴者は引き込まれてしまうのでしょう。推理小説で必要な場面だけ読む“読み飛ばし”の感覚に似ているかもしれません」
 通常、深夜枠は制作費を抑えるが、「SP」はちょっと違う。映画用の機材を使用し、撮影も映画タッチで上から回し、小道具にも凝っている。カネと時間をかけている。
 17日の放送では病院を舞台にして、人質にとられた要人の奪還作戦が繰り広げられる。視聴率も見ものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071119-00000005-gen-ent