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2007年11月19日(月) 10時00分

この人物のオモテとウラ 松本和也(アナウンサー)日刊ゲンダイ

 スポーツ紙は「鶴瓶」ばかりを取り上げているが、今年の「紅白」では、もうひとつのサプライズがある。それがきょう登場のこの人、松本和也アナ(40)だ。紅組・中居正広、白組・笑福亭鶴瓶のまとめ役として総合司会を務めることになった。
「これまでも若手・中堅の男性アナが紅白司会に抜擢されることはありました。阿部渉とか高山哲哉とか……。でもあくまで白組担当。総合司会は、そのまた上のポジションで、過去には山川静夫、松平定知、宮本隆治らが務めている。“芸能の顔”というより、“NHKの顔”といっていい存在なのです」(放送関係者)
 一昨年、みのもんたが起用されて話題になったのも「総合司会」。仲間由紀恵と山本耕史を従えた。松本がどうしてそんな大役を仰せつかったのか。これはもう、あの番組抜きには語れない。釈由美子とのコンビで03年からスタートさせた「英語でしゃべらナイト」だ。苦手の英語を駆使して、海外のビッグアーティストなどを次々とインタビュー。そのドギマギ・ニコニコぶりが評価されて、茶の間の人気者に躍り出た。今年4月から番組MCは若手の青井実アナに引き継がれたが、ファンの間では「松本復帰」を望む声が多い。
 NHKへの入局は91年。まぁ、NHKに入社したぐらいだから、それなりの大学は出ているのだろうと思ったら、京都大学経済学部卒。しかも、高校はあの「灘高」というからビックリだ。“苦手”どころか、英語は大の得意科目じゃないのか。語彙(ごい)力、文法力には、番組で共演していたパックンも舌を巻いている。ただし——。
「松本さんは典型的な受験英語のパターン。ルールにこだわりすぎて英語が自由に使えなかったようです」(パックン)
 本人も周囲には「英語力は灘受験の15歳がピークだった」と“告白”している。なるほど。

●失敗・失言で“国民的”人気者に
 もうひとつビックリなのは、大の洋楽好きなこと。中学時代に出合ったビートルズに衝撃を受け、大学時代はヘビメタバンドのボーカルも担当していた。NHKに入社後は音楽からしばらく遠ざかっていたが、最近また友人たちとバンドを結成。たまの休日にはポール・マッカートニーになりきってシャウトするのが唯一のストレス解消法だという。人は見かけによらぬもの……。
「歴代の司会者はみな“国民的番組”というプレッシャーに悩んできたそうですが、この人の場合は安心です。『英語で——』は、松本の失敗こそが売り物になっていた。本人自身も“失敗・失言すればするほど喜ばれた”と振り返っている。案外、鶴瓶の“チン出し”よりも面白いことをやってくれるかも知れない」(前出の関係者)
 今年の大晦日は、かつての大先輩の「みそら……」に匹敵するようなハプニングが期待できるか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071119-00000006-gen-ent