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2007年11月18日(日) 10時00分

トラブル続出の「紅白」に頭を抱えるNHK日刊ゲンダイ

 紅白に早くも暗雲が漂い始めている。
 今年のNHK「紅白歌合戦」の司会者は紅組が中居正広(35)、白組が笑福亭鶴瓶(55)というコンビに決まった。51年ぶりの男同士の司会にあ然としている人も多い中、NHK側は「丁々発止のやりとりができる最高の組み合わせ」と胸を張っている。しかし、そんな自画自賛とは裏腹にNHKには抗議が殺到しているという。
「司会者発表の翌朝9時から視聴者相談センターの回線がパンク状態です。そのほとんどが男性タレント2人の司会に対するもので、“男女同権が叫ばれて久しいのに、なぜ紅組の司会が男性なのか”という反発がほとんど。“鶴瓶が司会というのは違和感があるし見劣りする”“ジャニーズ事務所の都合に押し切られたんじゃないのか。情けない”といった声もあります」(テレビ関係者)
 視聴者は司会者がダレによるかで見るわけではないだろうが、これだけ非難を浴びるとは思っていなかっただろう。
 出場歌手の選定でもNHKはアタマを抱えている。先月、“円天”を使った出資法違反容疑で本社や関連会社が家宅捜索を受けた「L&G」事件の影響だという。
「L&Gの無料会員コンサートに何度も出演していた細川たかしをはじめ、何人もの演歌歌手が“広告塔”として名前を報道されてしまった。実際、かなりの大物歌手が関係していて、彼らも気が気でない状況です。本人には責任がないとはいえ、NHKとしてはL&Gに関わってしまった歌手を出場させることに慎重になっている。事実関係がハッキリしないので、うかつに発表できないようです。出場歌手が正式に決まるのは例年よりも遅くなる可能性が高い」(マスコミ関係者)
 司会者も歌手も誤算だらけでは、かつての国民的番組の復調はとても望めない。NHKが今回のテーマに掲げている「歌力」に頼るしかない?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071118-00000002-gen-ent