記事登録
2007年11月18日(日) 00時00分

平松氏、無党派層は5割・自民支持層も3割近くが支持朝日新聞

 朝日新聞社は18日、大阪市長選の投票者を対象に出口調査を実施した。その結果、初当選した平松邦夫氏は推薦を受けた民主支持層の大半をまとめ、無党派層から最多の5割弱、自民支持層からも3割近くの支持を得たことがわかった。自民、公明両党の推薦を受けた現職の関淳一氏は公明支持層の92%を固めたものの、自民支持層では58%にとどまった。投票の際に最も重視した点では「公約や政策」を挙げる人が37%で最多だった。

  

 調査は市内の90の投票所で実施。4760人から有効回答を得た。

 支持政党別に投票先を見ると、関氏は自民支持層の58%を固めたに過ぎず、平松氏に27%、橋爪紳也氏にも11%が流れた。関氏支持が9割超の公明支持層でも6%が平松氏に投票した。

 一方、民主支持層は82%が平松氏、8%が橋爪氏と回答。平松氏には支援を受けた社民支持層の53%も投票した。また、共産支持層の76%が姫野浄氏に投票し、14%が平松氏と回答した。

 投票者全体の20%を占める無党派層では、平松氏が49%、橋爪氏が20%、関氏が18%、姫野氏11%で平松氏がほかの候補を大きく引き離した。

 平松氏は男女別でもほかの候補を上回り、年代別でも30〜60代でトップ。20代と70歳以上は関氏が最も支持を集めた。

 投票で重視した点を四つの選択肢から選んでもらったところ、「公約や政策」が最も多い37%。次いで「推薦する政党や支援団体」が20%、「過去の経歴や実績」が19%、「年齢やイメージ」が17%だった。

 「公約」を挙げた人のうち、平松氏に投票したのは46%。関氏の21%、姫野氏の19%、橋爪氏の14%を引き離した。「推薦政党」でも44%が平松氏を選んだ。「経歴」では関氏が65%で、平松氏の26%に大きな差をつけた。

 また、今回の市長選を通じて大阪市政は変わると思うかも尋ねた。ほぼ半数の49%が「変わる」と答え、「変わらない」の47%をわずかに上回った。ただ、平松氏の投票者に限ってみると、「変わる」が56%で、「変わらない」の42%を大きく上回った。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200711180039.html