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2007年11月18日(日) 21時15分

大阪市長に平松氏当選確実 与党推薦の現職破る東京新聞

 任期満了に伴う大阪市長選は18日投票、即日開票の結果、無所属新人の元毎日放送アナウンサー平松邦夫氏(59)=民主、国民新推薦、社民支持=が、現職の関淳一氏(72)=自民、公明推薦=ら無所属4人を破り、初当選を確実にした。投票率は前回を9・69ポイント上回る43・61%だった。

 福田内閣発足後の初の大型選挙で野党系候補が勝利したことで、民主党は小沢一郎代表の辞任騒動による混乱から反転のきっかけをつかんだ。国会審議でも攻勢を強めるのは確実で、政権にとって痛手となりそうだ。

 与野党とも党本部から幹部が続々と応援に駆け付け「総力戦」を展開。

 平松氏は「大阪を元気に」をキャッチフレーズに関氏の進める行財政改革や市営地下鉄民営化を批判し、ニュースキャスターの知名度を最大の武器に無党派層からも支持を集めた。

 関氏は職員削減の実績を強調。自民、公明両党の支持基盤を確実に固める対照的な選挙戦となったが、組織を最後まで固め切れなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007111801000400.html