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2007年11月18日(日) 08時01分

福田政権後初自民か!小沢騒動後初民主か…18日注目の大阪市長選スポーツ報知

 福田政権発足後初の大型選挙となる大阪市長選は、18日に投開票される。自民、公明の推薦を受けて3選を目指す現職の関淳一氏(72)と、民主、国民新党推薦で社民も支持する元毎日放送アナウンサー・平松邦夫氏(59)が横一線で争う事実上の一騎打ちムード。民主党・小沢一郎代表の辞任騒動の余波のなか、今後の政局に大きな影響を与えるとみられるだけに、選挙戦最終日の17日は両陣営ともに幹部や人気議員が駆けつけ、支持を訴えた。

 混戦の市長戦最終日。関氏の応援のため、自民は知名度のある丸山和也参院議員と、杉村太蔵衆院議員を送り込んだ。握手攻めにあうスーツ姿の太蔵氏に対し、丸山氏は赤のジャンパーにキャップというラフな装い。「競馬帰りか」のヤジが飛ぶなか、丸山議員はマイクを握った。

 「私は関さんとは今日初めて会った。知らない人でも応援に行けと言われるのが政治の世界。一銭も出ないけどね」お笑いの本場、大阪ミナミの繁華街でジョークを一発。「普通は70歳過ぎたら隠居します。市長なんてしんどい仕事を、頭下げて『やらせてください』と言うなんてアホですよ、アホ。余生を大阪市のためにかけてやろうというんだから、関氏は男じゃないですか」“丸山節”全開で支持を訴えた。

 太蔵議員も「僕と関市長は共通点があるんです。誕生日がたまたま同じ8月13日」と笑わせた。

 接戦が伝えられた中盤以降、組織を引き締めるとともに、麻生太郎前幹事長や元女子アナの丸川珠代参院議員、女子プロレスラーの神取忍参院議員らを参戦させ、無党派層にも支持を訴えた。陣営では「横一線だが、もう追い抜ける」と手応え十分だ。

 一方、関西ローカル番組ながら、過去18年にわたってニュースキャスターを務めてきた平松氏。4日の告示日に“小沢ショック”に見舞われたが、翌5日には35年来の仲という女優・鳳蘭さんの応援を得るなど、序盤は知名度を生かした選挙戦。「徹底的に情報公開をやりたい」という公約をアピールする狙いで、ガラス張りの選挙カーも登場。15日には小沢代表が事務所をサプライズ訪問し、必勝を呼びかけた。

 最終日は国民新党の亀井静香代表代行が応援に。大阪・北区で約300人を集めて開かれた個人演説会で亀井氏は「市長選で、自公が勝つようであれば、民主党は足腰が立たない状況になりかねない」と危機感あらわに絶叫。「あんなことをやっちゃいましたけど」小沢氏の辞任騒動をチクリとやって、会場の笑いを誘うと「国全体の政治に大変な影響を与えることになる」と、語気を強めて平松氏支持を求めた。

 民主党からもこの日、鳩山由紀夫幹事長が3度目、菅直人代表代行が2度目の大阪入りし、最後のお願い。与野党がメンツをかけた選挙戦を締めくくった。

 ◇大阪市長選立候補者◇  橋爪 紳也(46)無新  平松 邦夫(59)無新  関  淳一(72)無現  姫野  浄(72)無新  藤井 永悟(31)無新  【注】届け出順

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071118-00000099-sph-soci