記事登録
2007年11月17日(土) 10時00分

防衛省汚職 守屋前次官 収賄で立件へ日刊ゲンダイ

 防衛省汚職の捜査がヤマを迎えた。東京地検特捜部は、守屋武昌前次官(63)が「山田洋行」元専務・宮崎元伸(69)からゴルフや飲食接待などを受けた見返りに、CXエンジン納入などの便宜を図った疑いが強まったとして、贈収賄容疑で立件する方針を固めた。
 航空自衛隊の次期輸送機(CX)エンジンを巡っては、守屋が議長だった旧防衛庁の装備審査会で山田洋行が代理店を務める米GE製が採用された。その後、宮崎が山田洋行を飛び出して昨年9月に設立した「日本ミライズ」がGEの代理店に内定すると、エンジン納入の一般競争入札を説明する部下に、「なぜ随意契約ではダメなんだ」と宮崎側との契約を促す発言をしている。
 防衛省の守屋武昌前次官が在職中、部下だった現職課長(47)に貸し付けた現金は、4000万円を超えることが14日、関係者の話で分かった。 課長はこれを投資し、損失を出したとみられるが、前次官の不自然な金銭授受がさらに膨れ上がった。防衛省は原資や使途について、前次官と課長から事情聴取を進める。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071117-00000012-gen-ent