記事登録
2007年11月17日(土) 02時04分

<詐欺未遂>母の死隠し年金請求…容疑の男逮捕 愛知県警毎日新聞

 愛知県警蒲郡署は16日、母親が死亡したのを隠して年金の受給請求をしたとして、同県日進市梅森町向江、派遣社員、吉村元宏容疑者(55)を詐欺未遂の疑いで逮捕した。吉村容疑者は母の遺体を1年9カ月放置し、死亡届も出していなかった。同署は逮捕容疑と別に年金約280万円を不正に受給したとみて追及している。「生活費や遊ぶ金が欲しくて、死亡を届けなかった」などと容疑を認めているという。

 調べでは、吉村容疑者は年金を受給していた母(当時83歳)が04年12月2日に病死したのに、今年7月初旬、同県豊橋市の社会保険事務所で、年金受給権者現況届を提出するなどして年金をだまし取ろうとした疑い。

 吉村容疑者は母と同県蒲郡市西浦町のアパートに同居。母の死亡後、アパートの家賃を払わなかったため約半年後、部屋に出入りできなくった。昨年9月11日、市の福祉関係職員が母の様子を見に訪れたのがきっかけで、白骨化した母の遺体が見つかった。

 母は老齢年金と遺族厚生年金を年計約144万円受給していた。【中島幸男】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071117-00000003-mai-soci