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2007年11月16日(金) 10時00分

防衛汚職「守屋さんはミライズの社長になる」日刊ゲンダイ

 防衛省・守屋武昌前次官(63)の参院での証人喚問を15日に控え、軍需商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸(69)との癒着ぶりが次々と明るみに出ている。
 宮崎は山田洋行を飛び出して昨年9月に「日本ミライズ」を設立。今年4月、米GEは防衛省に対して、CXエンジンの代理店契約を「山田洋行からミライズに変更する」と通告してきた。
 ところが防衛省内では新興商社のミライズに納入実績がないことから、代理店契約を危ぶむ声が広がった。今年6〜7月に省内で「GEと直接契約すべきだ」との意見が強まった際、守屋氏ひとりがこの案に強く反対し、その声を封殺していたことが分かった。
 東京地検特捜部もこの事実をつかみ、宮崎への便宜供与に当たるとみて調べているという。
 一方、宮崎はミライズ設立直後から資金繰りで金融機関に融資を申し込む際、守屋次官の名前を掲げて「守屋さんは防衛省退職後、2年したらミライズの社長になる」「GEの代理店になる」とアピールしていたことも判明。特捜部は、宮崎が守屋氏へ天下りを約束したとみて利益供与に当たると注目している。
 宮崎の防衛省(旧防衛庁)への食い込みは山田洋行時代から相当なもので「自衛隊への売上額10億円について1人」の割合でOBの天下りを受け入れる方針を立てていたことも分かっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071116-00000015-gen-ent