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2007年11月16日(金) 21時04分

福田政権初の大型選挙 18日の大阪市長選産経新聞

 福田政権発足後、初の大型選挙となる大阪市長選は18日、投票され、即日開票される。市長選にはいずれも無所属で、元大阪市立大学教授、橋爪紳也氏(46)▽元毎日放送アナウンサー、平松邦夫氏(59)=民主、国民新推薦▽現職、関淳一氏(72)=自民、公明推薦▽元共産市議団長、姫野浄氏(72)=共産推薦▽派遣会社社員、藤井永悟氏(31)−の5人が立候補。事実上、橋爪、平松、関、姫野氏の4氏の激戦となっている。

 長く自民、公明、民主が助役出身の候補者に相乗りしてきた大阪市長選としては、保革対決となった昭和38年以来の本格的な政党対決型の選挙。

 選挙期間中に自公と民主の間で「大連立構想」が持ち上がり、決裂するという中央政界の動きがあり、市長選でも自公と民主の対立構図が鮮明になった。各党とも「次期衆院選の前哨戦」と位置づけ、終盤には党幹部が続々大阪入りするなど国政選挙並みの体制をとっている。

 選挙戦は、職員厚遇問題などを発端にはじまった市政改革の是非や、市営地下鉄の経営形態のあり方、赤字第3セクターをはじめとした「負の遺産」の処理方法などを争点に戦われている。

 これまでは、政党推薦を受けていない橋爪氏が「市民派」を前面に打ち出し、平松氏は「改革だけでは大阪市の元気が出ない」と現職との違いを強調。関氏はこれまで進めてきた市政改革の続行を訴えている。姫野氏は大型開発の中止などを訴えている。

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