記事登録
2007年11月15日(木) 08時01分

金沢海保で不正受給 41歳職員 超勤操作70万円産経新聞

 金沢海上保安部(金沢市)の巡視船の会計業務を担当する主任主計士(41)が、超勤手当を約5年間で60万〜70万円不正に多く受給していたことが14日、分かった。同保安部を管轄する第9管区海上保安本部(9管、新潟市)が公文書偽造と詐欺容疑で捜査、容疑が固まりしだい書類送検する。

 関係者によると、この主任主計士は現在、平成18年4月に就役した巡視船「はくさん」(770トン)に所属し、給与などの会計業務を担当。前任地の佐世保海上保安部(長崎県佐世保市)勤務時から約5年間にわたり、船ごとに割り当てられる超勤手当について、他の乗組員の超勤時間数を減らし、自分の分を増やす手口で計60万〜70万円を不正に受給した疑いが持たれている。

 この乗組員が会計書類を書き換えたのは上司に決裁を受けた後だったことや、1回あたりの不正が少額だったため、発覚が遅れた。

 産経新聞の取材に対し9管は不正の事実を認め、「捜査中のことでコメントできないが、重大な事案と受け止めており、厳正に処分する」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000082-san-soci