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2007年11月15日(木) 10時00分

小沢騒動から逃げる3人の元首相たち日刊ゲンダイ

 小沢代表の「大連立」騒動は一段落したが、コッケイなことが起きている。
「大連立」を煽った連中はみんな、小沢ひとりを悪者にして知らん顔だ。その最たるものが、3人の元首相たちである。
 中曽根元首相(89)は週末10日、「ロン・ヤス会談」の日の出山荘が記念館になった式典に出席したが、駆けつけた報道陣の質問が「大連立失敗」に移ると、ダンマリ。周囲が「その質問は今日は関係ありませんから」と質問をストップした。
 福田・小沢会談が開かれた頃は、機嫌よく報道陣の前に現れて、ペラペラしゃべっていたのに、急に口下手になった。
 大連立会談の「仲介人」のひとりである森元首相(70)も同じ。小沢代表が続投宣言した7日夜、会食から出てきたところを報道陣に囲まれたが、「アイアムソーリー」だけを繰り返し、スタコラサッサと逃げてしまった。
「2人とも大連立の仕掛け人。本来はテレビもマスコミも大好き。でも、こんな混乱を引き起こしたとなると、自分の方に批判がくることが分かっているから口をつぐんでいるのですよ。せっかく小沢民主党が世論に叩かれているのだから、ヘタに顔や口を出して自民党まで火の粉をかぶる必要はないという計算。チャッカリしてますよ」(マスコミ関係者)
 もうひとりは小泉元首相(65)。8日夜、中川元幹事長、武部元幹事長などとの会合のあと、報道陣の質問を無視して立ち去った。
「小泉氏も連立論者。福田首相サイドに『一刻も早くやるべきだ』と伝えていた。会合では『残念だ』と言ったそうです。ただ、小泉氏がマスコミから逃げるのは、防衛省の守屋事件があるからですよ。一番親しかった政治家ということで、各社が接触したがってますからね」(前出の関係者)
 なんと無責任な元首相たちか。ひとり、集中砲火を浴びる小沢代表が哀れになってくる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000007-gen-ent