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2007年11月14日(水) 11時08分

『ALWAYS続・三丁目の夕日』で思う、ガンコ親父絶滅の危機ツカサネット新聞

『ALWAYS三丁目の夕日』『ALWAYS続・三丁目の夕日』の大ヒットが話題の映画界。次々と新しい映画が封切りされ、勢いはとどまることを知りません。さぁ、どんどん映画を観に行こう! という方も多いでしょう。しかし、気になるのは映画のストーリーだけではありません。

映画館で聞いたこともないような大声での会話、暗闇に浮かび上がる携帯電話のディスプレイ照明、上演中にあちこち席を移動する影…これらはすべて、実際に私が映画館で、しかも一つの作品の上映中に体験したことです。家でDVD鑑賞会をしているの? と聞きたくなるほどの「アットホーム映画鑑賞」。いまだかつて経験したことのなかったマナーのルーズさに、映画のストーリーから逸れてしまいそうでした。

しかし、今思えば一言注意しなければいけなかったのではないか、とも思えてきました。悪いことは悪い、そう注意することができないのもマナーの悪化を助長している一因なのではないでしょうか。注意して逆上される、といったケースも見られますが、だからといってマナーの悪化は決して歓迎されるものではないのです。

大ヒット中の『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ。その舞台となる昭和30年代には、ガラスを割ったら必ずと言っていいほど登場する「ガンコ親父」がいました。悪いことは悪い、と他人の子であってもしっかり叱る…そんな「ガンコ親父」が絶滅の危機に瀕していることは間違いないでしょう。しかし、こんな今だからこそ、「ガンコ親父」の存在は必要とされているのではないでしょうか。

映画を観て、映画に学べ。ただ観るだけではなく、その鑑賞から学ぶことは多くあるはずです。「ガンコ親父精神」を受け継ぎ、将来『ALWAYS三丁目の夕日・2010』なんて映画が製作されるくらい、素敵な時代にしていきたいものです。


(記者:AOI)

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