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2007年11月14日(水) 11時08分

不快な勧誘電話、回避するにはツカサネット新聞

世の中には「オイシイ話」と称して、怪しい話がゴロゴロと転がっている。また、相手の口車に乗せられて思いもしなかった契約をさせられることも。クーリングオフやら消費者センターやら、あれこれと救済方法や団体もあるのは事実だが、こういったことに巻き込まれると精神的にダメージを受けてしまう。

現在はネットによる被害も多数だが、いまだ電話での勧誘(先物取引、紳士録掲載、書籍販売など)で不快な思いをする人も多い。

特に仕事中、会社にかかってくる勧誘の電話で困った思いをされた方も多いのではないだろうか。電話を切ろうにもなかなか切らせない。無理矢理切ろうものなら、逆ギレされ嫌がらせを受けることも。難なく逃れられても、断る為に仕事の手を止めて余計な時間を割くことになってしまう。

これらを回避することはただ一つ、「電話に出ないこと」。
「そんなの分かってる」とはお思いだろうが、防げるのはこれしかないと言っても過言ではない。外線からの電話を自分で受け、知らない名前、聞いたことのない声であれば居留守を使うも良し。こういった関係の電話であれば「折り返して電話する」「内容は?」と切り返せば、だいたいは「急ぎでないので」「またこちらから電話する」と切ってしまうだろう。これを何度と無く繰り返せば、相手も諦めてしまう。

ここで注意が必要なのは、きちんとした態度で接すること。邪険に扱ってしまうと「外出中です」と告げても、相手も怪しみ、数分後にまた別の名前で電話がかかってくることも。再度事情の分かっている人が出て対応してくれれば良いが、そうでなければ先に書いたように一斉に電話が鳴り出すなどの嫌がらせに合うこともある。

次に、代表番号にかかってきた電話や、別の人から回ってきた社内電話で思わず出てしまった、と言うケース。その場合は、きちんとした社内での対策を立てることが必要である。「嫌な電話だった」と終わらせてしまうのではなく、電話から開放されたらすぐに代表番号を受ける人に電話の内容などを連絡し、以降は繋がないように連絡。そうすれば自分だけではなく、他の仲間も同じ被害から回避することが出来よう。また社内でもこういった電話があることを連絡、注意喚起することが必要である。

私の経験上、こういった勧誘の電話をかけてくる人はどれも共通する部分が見られる。

1)名乗らない
2)「○△部の部長さん、お願いします」と呼び出す人の名前を言わない
3)周りがガヤガヤしている
4)やけに電話慣れしている
5)早口

1)は、一番多く見られる特徴。しかし最近では法に触れるようなことではないと自信をもって名乗ることもあるようだが、多くは社名を言わず名前だけしか言わなかったり、地名と名前(例えば「大阪の○○です」)で済まそうとすることもある。

2)は、相手が準備不足で名前が入った名簿までは手に入れられなかったのであろう。てっとり早く、○△部の部長さんと、とりあえず役職がある人を呼び出すことが多い。「部長はいない」と言うと「では課長さん」と切り返して来ることも多々ある。

3)は、当然そういった仕事なので周りで同じように勧誘している人が多いのであろう。時々、折り返し電話させると言うと「今、外なので」とあり得ない返しをしてくる人もいる。思いっきり横で電話の音がなったりしているのに…。

4)の場合であるが、それこそコチラでは想像も出来ないほどの電話をかけているのであろう。当然電話のやりとりに慣れてしまう。口調はやけに丁寧で親しげに話してくるのに、声には心がこもっておらず、片手間に電話をかけている様子がうかがえる。これを判別するには受け手の方もある一定の経験が必要かもしれないが、何度かこういった電話を受けている方はうなずかれているのではないだろうか?

5)は4)でも述べたが沢山の電話をかけている彼らは一つ一つ、悠長に電話はしていられない。当然早口にもなる。また、ある程度早口でまくし立てれば、相手が内容をよく分からずに反応してしまうことをも狙っているのだと考えられる。

会社としても個人の問題とせず、これらの特徴を周知徹底してきちんと対応することが必要である。「この会社は取り次いでくれない」と分かれば、不快な勧誘電話も少しは減少するであろう。「君子 危うきに近寄らず」。そんな言葉もあるが、現代では近寄りたくなくても勝手にやってくることがある。それをいかに回避するか、防衛策をとることも「君子」への近道である。


(記者:さっちん)

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