東京都板橋区立学校の設備補修工事に絡み業者からわいろを受け取ったとして、警視庁は１４日、区教育委員会事務局主査鳥井秀俊容疑者（５１）＝葛飾区東水元１丁目＝を収賄容疑、電気設備会社「アズサワ電器」社長永山隆史容疑者（６９）＝板橋区小豆沢３丁目＝を贈賄容疑で逮捕した。鳥井容疑者は、同様の業務を請け負う複数の業者から計千数百万円相当の物品を受け取ったとみられ、同庁は経緯を調べる。
鳥井容疑者は容疑を認め、永山容疑者は否認しているという。
捜査２課などの調べでは、鳥井容疑者は今年２月上旬、小中学校の非常放送設備補修工事で便宜を図った見返りなどとして、永山容疑者からパソコンやソフトウエアなど計１５点（約１３０万円相当）を受け取った疑い。
鳥井容疑者は０２年４月から教委事務局庶務課学校施設係主査を務め、学校側からの補修などの要望を取りまとめる実質的責任者だった。
アズサワ電器は０６年１０〜１１月、区内の小中学校三十数校分の補修工事などを、すべて随意契約で受注し、その受注額は計約５００万円に上るという。鳥井容疑者は永山容疑者に、積算の基となる内部資料を渡すなどしていたらしい。
鳥井容疑者は、業者から受け取ったパソコンなどを秋葉原の中古電器店に持ち込み、換金していたという。
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200711140386.html