記事登録
2007年11月14日(水) 15時31分

厚労省技官に実刑=NGO代表代行は執行猶予−科研費補助金詐欺・東京地裁時事通信

 厚生労働省の科学研究費補助金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた同省技官中村健二(49)、非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」代表代行小坂博幸(54)両被告の判決が14日、東京地裁であり、村上博信裁判長は中村被告に懲役2年(求刑懲役5年)の実刑、小坂被告に懲役1年6月、執行猶予4年(同懲役3年)をそれぞれ言い渡した。
 判決で村上裁判長は、「補助金制度を『第二の財布』と認識して犯行を繰り返した。公務員全体への国民の信頼を大きく損なった」と中村被告を批判。小坂被告については「動機に酌量の余地はないが、中村被告の依頼を引き受けたもので関与は従属的」と執行猶予の理由を述べた。
 判決によると、両被告は共謀し、小坂被告が経営していた医療機器販売会社からの備品購入を装うなどの手口で、2001〜04年度の補助金計約590万円をだまし取った。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000092-jij-soci