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2007年11月14日(水) 12時29分

腐食で警報機断線 踏切死亡事故で近江鉄道報告京都新聞

 滋賀県愛荘町で9月に起きた近江鉄道本線の踏切死亡事故で、警報機の鐘が鳴らなかった問題について、近江鉄道(本社・彦根市)が14日までに、国土交通省近畿運輸局に対して、警報機の故障原因を「長年の湿気などにより、コイルのリード線が腐食したことで断線した」と報告していたことが分かった。
 同社によると、当該の警報機は、1964年に製造、設置された。年1回の定期点検では、作動するかどうか目視での確認は定められているが、配線の点検は義務づけられていなかったという。
 事故を受け、同社は4カ所にあった同型機を新型機に入れ替える作業を進めている。
 事故は、9月21日、愛荘町愛知川の遮断機のない踏切で、快速電車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車の男性会社員=当時(30)=が死亡した。故障原因のコイルの損傷については、当初から指摘されていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000039-kyt-l25