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2007年11月13日(火) 12時46分

バレーボールの必殺技 〜コンビネーションバレー〜ツカサネット新聞

先日、たまたま見た番組で、日本が編み出した「バレーボールの必殺技特集」をしており、懐かしい気持ちでいっぱいになった。その3種類の必殺技と、それに関するエピソードシリーズも今回が最後。

最後は「コンビネーションバレー」についてまとめてみたい。
バレーボールは「団体球技」だ。国際試合から小学生チームまでの主力になっている「6人制」と、広く趣味として楽しめる「9人制」がある。また、あまり知られていないが、「ローリングバレー」といって、ボールをネットの下から転がすものもあり、障害者と健常者の交流の役目を果たしている。

その団体球技の特性を利用して編み出したのが、コンビネーションバレーだ。
これは、松平康隆監督率いるミュンヘンオリンピックのときに一躍有名になり、世界各国に普及した。相手チームのブロックのタイミングを外すため、複数の選手がスパイクを打つモーションを起こすという方法だ。
その組み合わせには、速攻、つまりクイック攻撃もあるため、セッターとの呼吸は大変重要になってくる。セッターは、自分の背後に指でサインを出し、攻撃方法をチームに指示するという、重要な役目を持っている。

名セッターとしていまも名前が残っている故・猫田勝敏選手。彼は、東京オリンピックやメキシコオリンピックにも出場していたそうだ。しかし、男子チームそのものが女子の人気に隠れていたため、あまり知らせていなかった。
猫田選手は、その後「天井サーブ」も編み出した。つまり、サーブを高く打ち上げることにより、相手のレシーブタイミングを乱すというのが目的。それまで主流だったフローターサーブやドライブサーブ、スライドサーブが影をひそめた。現在は、男女ともジャンプサーブを使う選手が増えている。

私の高校時代のチームメイトに、将来を有望視された選手がいた。高校時代、実業団の試合を神戸まで試合を観に行ったことがあるが、その試合に出場していた猫田選手が彼に声をかけてこられた。そのやりとりを憧れの気持ちを持って、私たちは遠巻きに囲んでいた。

そのチームメイトは地元の実業団チームに入った。現在は、全く畑違いの仕事をしているが、その息子がやはり長身で将来を期待されているという。 
 いまは、男子チームのことはあまり取り上げられることも少なくなり、寂しい思いでいる。もしかして、彼の息子さんが……と、淡い期待を持っている私だ。
 
ちなみに、全日本男子の名簿を見たら、有名イケメン俳優と同姓同名の人がいて驚いた。


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(記者:翔子)

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