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2007年11月13日(火) 12時23分

小沢氏の真意とは 2ツカサネット新聞

結局、私の読み通りの辞意撤回になった。
民主党の会見の様子や、会見後の何人かのインタビューを見る限りでは、小沢氏の思惑通り民主党が一丸になったように見せていた。
見せていたというのは、民主党の何人かの議員というよりも、何割かの議員は今回の騒動を茶番だといまだに思っている人達がいるはずである。
インタビューである議員は小沢氏は変わった、以前に増して協力していくなんていう議員もいたが、小沢氏の思うつぼである。
小沢氏がそんなに簡単に変わるわけもなく、自民党を離党した時から自分の手で政権を取るという信念には代わりはない。

テレビのニュースではどの局も全く同じような内容で、今回の大連立打診から辞意問題までは茶番だと報じているところが多いが、決して小沢氏にとって茶番ではない。
策士の小沢氏にしてみれば、大連立など頭の中には最初から無く、それをきっかけに中途半端な民主党の団結をどうやれば一致団結の形に持っていくか考えたに違いない。
そもそも大連立などということは2つの政党にとってありえない事で、そんなことは小沢氏はわかっている。
大連立をしなくても小沢氏が自民党と組む場合は、議員を引き連れて民主党を離党すればいいだけで、何も役員会にかけて面倒な事をする必要もない。
それをあえて党に持ち帰り、反対される事がみえている事を皆に意見を聞き、問題をややこしくするのには、その後の辞意表明までのシナリオを短時間に書いたからに他ならない。

今回の騒動により、今後は小沢氏と意見が違う事を言った場合は、小沢氏からの睨みだけでなく、党全体への反逆というレッテルを貼りやすくし、政権奪取へのと進むであろう。
国民も、テレビのニュースショーによって今回の一連の動きが茶番だと単純に思わずに、小沢氏の今まで壊しやと呼ばれているが、政権奪取への執念を感じ取ってもらえば、今回の騒動が茶番ではない事がわかるはずである。

今回の事で民主がいままでのばらばらの党であったのが、やっとひとつの党として動ける体制になったと考えるほうが妥当だと思う。
これからの小沢氏が民衆党をどう引っ張って行くか、注意深く見守る必要がある。


小沢氏の真意とは



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(記者:たなひろ)

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