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2007年11月13日(火) 12時00分

校内暴力:生徒が女性教諭殴る 胸骨折り重傷、小田原署捜査へ−−湯河原中 /神奈川毎日新聞

 ◇胸の骨折り重傷
 湯河原町立湯河原中(城(たち)啓二校長)で今月6日、部活動の指導をしていた20代の女性教諭が2年生の男子生徒(14)に殴られ、胸の骨を折る重傷を負っていたことが12日分かった。女性教諭は4週間の安静が必要と診断され翌日から学校を休んでおり、小田原署に被害届を提出する。湯河原町の下田精一郎教育長は「暴力を振るったり、他の生徒に迷惑をかける授業妨害には厳正に対処したい」と話している。【澤晴夫】
 湯河原町教育委員会によると、事件があったのは6日午後3時半ごろ。同中の体育館入り口付近で、卓球部の指導をしていた女性教諭が内側からドアのかぎを外していたところ、外にいた男子生徒がかぎを取り上げたことでもみ合いになった。
 男子生徒は女性教諭の首に腕を回したまま中庭まで連れていき、芝生の上に投げ倒して覆いかぶさったうえ、ひじを右わき腹に押し付けるなどした。女性教諭が職員室に報告、他の教諭3人とかぎを返すよう言ったが、さらに女性教諭につかみかかって蹴(け)るなどした。止めに入った教諭らにも殴るなどした。女性教諭がいつの時点で胸の骨を折ったかは不明という。
 湯河原中の生徒指導担当教諭によると、この男子生徒は1年の時から指導や注意をする複数の教諭に対し、暴言を吐いたり暴力を振るう姿が日常的に見られていた。同中では体育館での部活動の際、男子生徒らがじゃまをするなどしていたため、かぎをかけていた。教諭は「男子生徒が体育館内でたむろをするために、かぎを奪ったのだろう」と説明している。
 男子生徒は事件の翌日から登校していないが、同中は8日に小田原児童相談所、小田原署に対応を相談したうえ被害届を出すことにした。同署は詳しい経緯を捜査する方針。湯河原中は16日に臨時の保護者会を開く。

11月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071113-00000071-mailo-l14