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2007年11月13日(火) 17時31分

「わいせつで輸入禁止」見直しか=メイプルソープ写真集−最高裁時事通信

 国内で出版された故ロバート・メイプルソープ氏の写真集について、海外からの持ち込みを禁じた東京税関の処分の是非が争われた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は13日、当事者双方の意見を聞く弁論を来年1月22日に開くことを決めた。写真集をわいせつと認め、処分を適法とした二審判決が見直される可能性が出てきた。
 一、二審判決によると、写真集は1994年に出版された。版元の社長が99年9月、米国出張の際に商品見本として持ち出したが、帰国時に成田空港の税関で持ち込みを禁じられ、国を相手に提訴した。
 一審東京地裁は2002年1月、「すでに国内で芸術的な書籍として流通していた」として禁制品に当たらないとし、輸入禁止処分取り消しと70万円の賠償支払いを命じた。
 これに対し、二審東京高裁は03年3月、「男性の性器を露骨に写したわいせつな図画だ」と認定し、一審判決を取り消して請求を棄却した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071113-00000105-jij-soci