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2007年11月13日(火) 16時21分

【夕刊キャスター】米ブートキャンプ 未成年者の間で相次ぐ死亡事故産経新聞

 米国で陸軍などの新兵訓練(ブートキャンプ)を取り入れた民間団体主催の合宿で未成年者の死亡事故が起きていたことが先ごろ、米会計監査院が発表した報告書で明らかになった。

 報告書によると、2005年に33州で実施された新兵訓練や過酷な自然条件での合宿に参加した10代の男女に対する虐待例が1619件発生。また、1990年以降、参加者10人が死亡していることも分かったという。

 04年にミズーリ州のキャンプに参加した15歳の少年が毒グモに刺されて死亡。01年、アリゾナ州で行われたキャンプで死亡した14歳の少年の場合は朝食にリンゴ1個、昼食にニンジン1本、夕食にマメ1皿しか与えられていなかった。

 米国では、精神的なトラブルを抱えるティーンエージャーの親が子育てに行き詰まった際、子供をこうしたキャンプに預けてしまうという。しかし、会計監査院は「事故のあったケースではスタッフの訓練不足などの運営方法に問題があった」と指摘した。

 ブートキャンプといえば、米陸軍のトレーナー経験があるビリー・ブランクス氏の減量法「ビリーズ・ブートキャンプ」が人気を集めている。もちろん、今回の問題とは無関係だが、周囲ではトレーニングメニューのハードさゆえ、“除隊者”が増えている。何事も他人任せはいけないようだ。(総合編集部 森康成)

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