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2007年11月13日(火) 15時01分

未払い年金、年間最大3.2兆円=サンプル調査基に推計−民主議員時事通信

 基礎年金番号に未統合の年金記録が約5000万件に上る問題で、総務省の「年金記録問題検証委員会」が実施した7840件のサンプル調査を基に未払い年金額を単純推計すると、年間6500億〜3兆2000億円に上ることが13日分かった。民主党の山井和則衆院議員が同党の会議で明らかにした。
 検証委は、サンプル調査した未統合記録の1件当たりの保険料納付月数は、厚生年金で平均32.7カ月、国民年金で同70.0カ月だったとしている。同議員はこのデータを基に、標準報酬月額をすべて30万円と仮定した上、サンプル調査で生存の可能性が高いとされた60歳以上の未統合記録が全体の9.9%だったことを踏まえて試算。その結果、最低でも未払い年金額は505万件で年間約6500億円だとした。遺族年金が支給される可能性がある死亡者の記録などを含めると、2511万件で約3兆2000億円に上るとしている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071113-00000076-jij-pol