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2007年11月12日(月) 10時00分

「おっぱいパブ」摘発 大阪府警の“健全すぎる”言い分日刊ゲンダイ

 おっぱいパブ(おっパブ)が消滅の危機だ。店内でみだらな行為をしたとして、大阪府公安委員会が7日、初めて大阪・ミナミのおっパブ5店舗に45日間の営業停止という“厳罰処分”を下したから、さぁ大変。取り締まりが全国に飛び火し、処分を恐れたおっパブがバタバタ閉店なんて事態になりかねない。
 府公安委がヤリ玉にあげたのは、いわゆる「抱っこちゃんサービス」。ギャルが客のヒザにまたがり、おっぱいをモミモミさせるのは「アカン!」と突きつけたのだ。
「現行では、抱っこちゃんサービスを取り締まる法律はありません。そのため、府公安委は営業所での卑猥な行為を禁じた『風営法施行条例』を持ち出してきた。条例自体には罰則規定はなく、今回の処分は行政側のサジ加減で決まったのです」(捜査事情通)
 それにしても、だ。サービス中にパンティーをずらし、本番行為に及んでいたのならイザ知らず、「どの店も普通のサービス。1店を除けば、女のコは上下とも服を着ていて胸に手を入れさせた程度。東京の店の方が、よっぽど過激でっせ」(大阪の風俗店関係者)というから、目クジラを立てるほどのことでもない。
 しかも、今回の処分は店に対して事前に何の警告もせず、いきなり営業を停止させたのだ。同様の条例は東京都にもあるが、警視庁関係者からも「そこまでするの」と驚きの声が上がったほど。モミモミぐらい大目に見てよ……。
 立ち入り調査にあたった府警保安課の言い分はこうだ。
「処分には公安委の5人の有識者の最終判断を仰ぎ、妥当の結論をもらっとります。いずれの店舗も、スナックやクラブと同じ社交飲食店として営業許可を得ており、こうした店は、女性が客の横に座って談笑するのが普通でっしゃろ〜。“抱っこちゃん”はヤリ過ぎでっせ。ここらで意思表示をしておかんと、いずれは、さらにエスカレートする。大阪の夜には、健全な娯楽があったらエエんです。今回の処分は、時代の要求ですよ」
 府警は今後の取り締まりにも意欲マンマンだが、この「時代の要求」が関東に押し寄せないことを祈るばかりだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000012-gen-ent