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2007年11月12日(月) 11時44分

江原啓之氏の奇々怪々ツカサネット新聞

スピリチュアル・カウンセラー江原啓之氏が、苦しい立場に追いやられている。

江原氏は『江原啓之 本音宣言』(講談社)の中で行われている、過去、五回にわたって『週刊文春』が行った江原批判に対して反論している。しかし、『週刊文春』11月15日号で、その反論の矛盾点を完璧に封じ込まれた。江原氏は、著書の中で「すべてのバッシングに答えます」と題して、反論を繰り広げているが、感情論に走ってしまい、反論になっていないのだ。

例えば、文春が「ホスピス建設のために貯金」のはずが豪邸暮らしと記事にしたことに対して、「私人である私が得たお金を何に使おうと自由」と反論している。だが、以前のインタビューで2008年2月までにホスピスを作るため、表舞台から身を引くと発言しているのだ。

それ以外にも、美輪明宏氏との怪しい霊視が人気の「オーラの泉」が青少年や社会へ悪影響を及ぼすと、テレビ朝日放送番組審議会委員の黒鉄ヒロシ氏に指摘された件に関して、映画の『黄泉がえり』などは問題がないのかなど的外れな反論ばかりが本の中で続いている。科学的に説明ができない江原氏のスピリチュアル・カウンセリングは、カルトとどう違うのか私には謎である。

日本社会が混迷に満ちているから、江原氏のフォロワーは後を絶たない。ただ、同類と思われている、 心理占星術研究家の鏡リュウジ氏の場合は、ユング心理学など学問的に、占星術をいかに科学に近づけるかという研究を続けている。もちろん、江原信者は芸能界に多く存在するので、すぐに消えることはないだろう。ただ、このままだとカルト・カウンセラーと揶揄されてもおかしくない状況がすぐそこまでやって来ているのかもしれない。


(記者:ロブ@大月)

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