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2007年11月11日(日) 22時37分

滑走路に中国機進入、全日空機着陸やり直し…中部国際空港読売新聞

 11日午後1時5分ごろ、愛知県常滑市の中部国際空港で、福岡発中部空港行きの全日空220便(エアバスA320型機、乗員乗客59人)が着陸態勢に入ろうとしたところ、中国・瀋陽行きの中国南方航空698便(エアバスA319型機、乗員乗客42人)が滑走路に進入した。

 全日空機は管制官の指示で空港の約9キロ手前で着陸やり直しのために高度を上げ、中国機は2分後に滑走路から離陸。全日空機も15分後に着陸した。双方にけが人などはなかった。

 国土交通省の調べでは、管制官は中国機に対し、滑走路手前で待機するよう指示。同機の機長も手前で待機すると復唱したため、全日空機に着陸を許可した。ところが中国機が滑走路手前の停止線を越えたのを管制官が気づいたため、全日空機に着陸やり直しを指示した。

 国交省は事故につながりかねない重大インシデントに当たるとして12日、航空・鉄道事故調査委員会の調査官を派遣する。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071111i113.htm