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2007年11月11日(日) 10時00分

FX業者 トラブル続出の元凶日刊ゲンダイ

「エフエックス札幌」(札幌市)が先月、債務超過による破産手続きを始めたのに続き、「アルファエフエックス」(東京・港区)が金融庁に無断で店舗を閉鎖しトラブルになっている。とうとう金融庁はFX業者120社の一斉調査に乗り出した。一体、何が起きているのか?
「8月15日に1ドル=117円台だった為替レートが、サブプライム問題が表面化した17日に一時111円台まで上昇した。中小のFX業者は、このときに自己売買部門で巨額の損失を出し、相当な痛手を負ったようなのです」(事情通)
 レバレッジも巨額損失の元凶になっている。
「株では資金の3倍までのレバレッジがFXでは20倍程度。元金10万円なら200万円まで取引可能です。業者によってはレバレッジ400倍というところもあります。当然、リターンもリスクも大きい投資になる」(経済ジャーナリスト・岩崎博充氏)
 むろん、規模が大きい体力のある業者なら、損失もある程度カバーできる。しかし、「中小は自転車操業で資金力が乏しく、急激な為替変動に耐えられない。顧客の資金をいまだに分離保管していない業者もいて、それを自己売買の損失補填に回しているケースもあるようです」(業界関係者)という。激震はまだまだ続きそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071111-00000013-gen-ent