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2007年11月10日(土) 09時00分

円急伸、110円台=米株急落で1年半ぶり高値−NY外為時事通信

 【ニューヨーク9日時事】週末9日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米株価の急落を眺めて円買い・ドル売りの流れが加速し、約1年半ぶりに1ドル=110円台半ばまで急伸した。午後5時現在は110円65〜75銭と前日同時刻(112円55〜65銭)比1円90銭の円高・ドル安。
 円は海外時間帯で110円台後半に上昇。英金融大手バークレイズに巨額損失のうわさが流れたことで、リスク回避の動きが強まり、低金利の円を売って高金利通貨で運用する「円キャリー取引」の解消が進んだ。
 当市場には111円台前半で入ったが、信用不安の拡大を嫌気した売りに米株式市場が大幅安で始まると円は再び騰勢を強め、一時110円50銭の高値をつけた。株価が下げ幅を縮小するにつれ、111円台に押し戻される場面も見られたが、引けにかけて株安が進むと、再び値を伸ばした。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000024-jij-int