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2007年11月10日(土) 06時08分

太田大阪府知事、29日にも正式に出馬表明へ産経新聞

 来年1月10日に告示、同27日に投開票される大阪府知事選で、太田房江知事(56)は29日にも3選に向けて正式に立候補表明することが9日、わかった。記者会見で明らかにする。これまで支援団体の会合などで3期目に意欲を示す発言を繰り返してきたが、直接出馬には言及していなかった。前回は9月8日に出馬表明しており、3カ月近く遅れることになる。

 出馬表明が遅れているのは、大阪市長選で民主党が独自候補を擁立したことが大きい。前回平成16年の知事選では太田知事を自民、民主、公明などが推薦し、前年11月に行われた同市長選でもこの3党は足並みをそろえた。しかし、今回の市長選は自民、公明が推薦する現職と民主推薦の新人が争っているため、表明を早めれば、3党すべての推薦は得られにくい状況。このため、市長選の投開票(18日)後の22日にも知事の選挙母体の「21世紀大阪がんばろう会」が会合を開き、29日を軸に表明の日程を決める。

 ただ、太田知事の東京の政治団体が、甥(おい)や母のマンションを事務所にしていたほか、中小企業経営者らとの懇談会で計883万円の講師謝礼を得ていた問題が発覚。各党は厳しい反応をしており、自民党内には候補擁立の動きもある。

 知事選ではすでに弁護士の梅田章二氏(57)が共産推薦の無所属での出馬を表明している。

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