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2007年11月10日(土) 10時01分

疑惑追及ふっ飛んだ 守屋前次官の高笑い日刊ゲンダイ

 今回の小沢騒動にほくそ笑んでいるのは、福田自民党だけじゃない。防衛省疑惑の守屋武昌前事務次官(63)もニンマリだろう。8日に参院外交防衛委で証人喚問されるはずが、スッタモンダの末に15日の実施で自・民で合意した。
 衆院で不発に終わった守屋喚問。参院ではイケイケドンドン、野党単独で喚問を決めたが、小沢の“自爆テロ”で攻守が逆転してしまった。調子に乗った自公与党は「喚問は全会一致が原則。議決は無効だ」と、日程の変更を迫っていた。
「民主党の平田健二参院幹事長は『予定通り粛々と行う』とか言っていましたが、結局、与党に押し切られてしまった。それでなくても、小沢代表は疑惑の防衛商社『山田洋行』から献金を受けていた。守屋喚問で“返り血”を浴びかねないうえに、今回の小沢ショックです。矛先は衆院以上に鈍るでしょう」(永田町関係者)
 粛々と喚問したところで、またぞろ守屋にかわされるのが落ち。そのうえ、7日、80万ガロンの給油量隠蔽問題で行われた防衛省元課長の参考人招致は、非公開の秘密会形式。8日予定されていた山田洋行の宮崎元伸元専務の参考人招致も15日になった。
 かくして疑惑追及の手はユルユル、守屋の逃げ切りを許す羽目になりかねない。前次官の高笑いが聞こえてきそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000014-gen-ent