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2007年11月10日(土) 10時01分

オトーサンにも作れる「ベジタブル料理」日刊ゲンダイ

 魚、肉、卵、乳製品をまったく使わない野菜中心の「ベジタブル料理」はなるほどヘルシーだが、食べた後になんとなく物足りなさが残る。しかし、作り方次第で満腹感があって、うまいメニューも作れるのだ。今回は満足度の高い「ベジ料理」を紹介。

●しょうゆ、みそ、塩は天然ものを使用
 味が良くて、“食べたな”と実感できるベジタブル料理を追求している料理研究家のYoshi(本名・今里佳子)さんはこう言う。
「肉や魚など動物性食材を使用せず野菜主体の料理でも、野菜をゆでる、炒める、塩加減などを工夫すれば、動物性食材を使った料理に負けないものができます。私はそれを“ベジ料理”と名付けています。ただ、しょうゆ、みそ、塩の3大調味料は少し割高ですが、添加物が入っていないものを使ってほしいですね。味の決め手です」
 Yoshiさんに手軽にできる「メーン」1品と、「酒肴(しゅこう)」2品のベジ料理を作ってもらった。

【メーン】
●メーン八丁みそが隠し味
 根菜とビーフンの和風スープカレー(材料4人前、1人前200キロカロリー)。
(1)皮をむいたサトイモ(4個)、ニンジン(2分の1個)、カブ(小3個)、ブロッコリー(1株)を食べやすい大きさに切る。ビーフン(100グラム)は熱湯で戻し、水切りしておく。
(2)タマネギ(1個)はみじん切りし、塩を振り、植物油を熱した深鍋でローリエ1枚と一緒に炒める。
(3)その鍋に大さじ1のカレー粉とおろしたニンニクとショウガを加えて炒め、さらに市販の野菜スープブイヨンで作ったスープ600ccと、切った野菜を入れて煮込む。
(4)少量の水で溶いた八丁みそと塩を入れる。みそが隠し味。
(5)ビーフンを加えてひと煮立ちさせ、ガスコンロから下ろす。これで完成。

【酒肴1】
●納豆、油揚げと大豆づくし
 油揚げの納豆ピザ(同2人前、同100キロカロリー)。
(1)ひきわり納豆(1パック)、からし、みじん切りした長ネギ(小さじ1)、青ノリ(少々)、いりゴマ(少々)を混ぜる。
(2)これを油揚げ1枚にのせた後、ゴマ油を少々かけて、オーブントースターで5分ほど焼く。
(3)焼き上がったものに切った水菜(適宜)をのせ、しょうゆをかけて食べる。

【酒肴2】
さっぱり味で、口直しに向く
 キノコの梅みぞれ和え(同2人前、同55キロカロリー)。(1)梅肉(梅干し1個)とダイコンおろし(適宜)を混ぜる。
(2)酒と一緒に軽くいったエノキ(2分の1パック)、あぶって、裂いたエリンギ(同)とシイタケ(同)、カイワレ(1パック)を器に盛り、梅肉入りダイコンおろしをかける。

◆試食
 メーンは口当たりが良く、味わい深い。ビーフンで満足感が得られる。辛さもちょうど良く、記者はお代わりした。大豆づくしの納豆ピザは香ばしい青ノリが食欲をそそる。梅みぞれ和えはさっぱり味で口直しに向く。どちらも日本酒や焼酎にもってこいだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000009-gen-ent