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2007年11月10日(土) 10時00分

吉岡秀隆“天才子役”の光と影日刊ゲンダイ

●動員1000万人?
 またしても、吉岡秀隆(37)が“当たり役”を手に入れた。
 主演映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が大ヒットしている。3日から公開が始まり、土日2日間で観客43万人を動員。興収5.5億円をマークして、最終的には1000万人の動員を目指しているという。
 同映画は05年に公開されて興収35億円のヒットを記録した第1弾の続編で、昭和34年の東京の下町を舞台にした人情ドラマ。前作に続き、東京タワー、東京駅、日本橋、映画館、銭湯といった当時の街並みをVFXで再現したことでも話題になっている。

●いい人
「吉岡は見ず知らずの子供を引き取って育てる売れない小説家を演じている。第1弾で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞したように、吉岡のシャイで人情味あふれる演技は思わず涙を誘います。『三丁目——』は吉岡の代表作のひとつになりました」(映画ライター)
 吉岡はこの手の“ナイーブで心優しい男性”を演じさせたら絶品だ。
 天才子役として名を馳せた「北の国から」シリーズ(フジテレビ)の“純くん”はすっかりお馴染みだし、離島医療に情熱を傾ける青年医師を演じた「Dr。コトー診療所」シリーズ(フジ)もハマリ役だった。
 CMでも、ヤマサ「昆布つゆ」では麻生久美子とほのぼの夫婦を演じ、サントリー「モルツ」では会社の転勤で田舎町に引っ越してきた好青年という役柄だ。
 吉岡といえば“いい人”というイメージが世間では完全に定着しているといってもいい。

●素顔
 もっとも、吉岡の素顔は役柄とはちょっとギャップがある。
「吉岡は子役時代から周囲にチヤホヤされてきました。姉2人の末っ子で甘やかされて育ったせいか、自己中心的なところもある。仕事に追われて友人ができずに大学を自主退学し、生活が荒れた時期もありました。以前、ドラマの制作会見で報道陣からプライベートについての質問を浴びせられ、会見終了後に控室の壁を蹴り上げて、会場内を静まり返らせたこともありました」(芸能記者)
 02年に結婚した内田有紀とわずか3年で離婚した原因も、「亭主関白タイプの吉岡に対して、内田の不満が爆発した」といわれている。
「吉岡は“女房は外に出ないで家庭を守るもの”という古風な考え方を持っている。内田が友達と外出することを嫌がり、内田が芸能界復帰を望んでも許さなかった。その上、吉岡が多忙ですれ違い生活が続いたため、内田は書き置きを残してマンションを飛び出したのです」(マスコミ関係者)
 吉岡なりに“闇”を抱えているようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000001-gen-ent