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2007年11月10日(土) 16時02分

在朝被爆者:来日は人道問題、入国制限緩和の意向 李・会長に外務省示す /広島毎日新聞

 在日本朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根(リシルグン)会長はこのほど、外務省を訪れて谷内正太郎事務次官らと会談した。同省は、北朝鮮在住の被爆者が、被爆者健康手帳取得のため訪日する際は、入国制限を緩和する考えなどを示したという。
 同省などによると、政府は昨年10月の北朝鮮の核実験以降、北朝鮮の国籍保有者の入国を原則禁止している。同省は、手帳取得のための在朝被爆者の来日を人道問題として取り扱い、渡航費用も日本側が負担する意向を表明。これを受け、李会長も北朝鮮に被爆者の出国を認めるように働きかける方針だ。
 在外被爆者が手帳取得するには来日が義務づけられており、数百人いるとされる在朝被爆者の大半は、手帳を取得していない。【吉川雄策】

11月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000311-mailo-l34