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2007年11月10日(土) 14時00分

行政文書流出:佐賀消防署員の私有パソコンから ウィニーで /佐賀毎日新聞

 佐賀広域消防局と佐賀市教委は9日、佐賀消防署の男性主査(42)の私有パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介して行政文書が流出していた、と発表した。このパソコンは市立中学養護教諭の妻(43)も使っており、消防局、教委関係を合わせて47文書が流出したという。
 男性主査は00年4月〜03年3月に業務で使っていた私有パソコンを買い替え、新しいパソコンにデータを移した。このとき古いパソコンに残っていた行政文書の一部も一緒にコピーされていた。その後、新しいパソコンにウィニーを入れ、使っていたという。
 昨年4月に消防局からウィニー使用中止の通知が出たのを受けてウィニーを消去しようとしたが、手順が不十分で消去されていなかったため、流出したらしい。今月8日に総務省から「インターネット上に情報が掲載されている」との連絡が入り、発覚した。
 流出したのは消防局関係40文書、教委関係7文書で、内容は文書様式や消防実施計画など。職員名、会社代表者名などのほかは、今のところ文書に個人情報は見つかっていないという。
 行政文書以外では、個人作成の住所録や名簿が流出しているが、消防局側は「プライベートな部分なので、調査対象ではない」としている。【姜弘修】

11月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000165-mailo-l41