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2007年11月10日(土) 07時51分

テレビ見られず帰村も不安 旧山古志の2集落産経新聞

 3年前の新潟県中越地震で全村避難を余儀なくされた旧山古志村(長岡市山古志)の梶金と木篭(こごも)の2集落で、地上波のテレビが見られない状態が続いている。NHKが10月いっぱいとしていた共同アンテナの完成が遅れているため。住民は独り暮らしの高齢者が多く「テレビが見られないと生活が成り立たない。帰村が遅れる原因にもなりかねない」と不安を募らせている。

 難視聴地域の両集落は震災前から共同アンテナを利用。住民組合をつくり、設備の維持補修をしてきた。両集落は梶木テレビ組合(藤井元一代表、41世帯加入)を今年3月に再結成し帰村に備えてきた。「3月にNHKから10月いっぱいでテレビが見られると口頭で説明を受けたが…」と話すのは藤井代表。8日にNHK新潟放送局に問い合わると、担当者が工事の遅れをわびたという。

 NHK広報局は工事の遅れの原因を新ケーブルの整備が難航したことを挙げ、「年末には何とかなる見通しがついた。地域のみなさまには近々、詳しい工事完了期を説明したい」としている。


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