記事登録
2007年11月10日(土) 16時02分

障害者マルチ商法:損賠求めゲーム会社提訴 聴覚障害者17人 /島根毎日新聞

 「入会金を払えば、何もしなくても毎月8万円をもらえる」をうたい文句にした勧誘で被害にあった県内の聴覚障害者17人が9日までに、東京都のゲームソフト開発・販売会社「ヴィヴ」と元幹部2人に対し、約678万円の損害賠償を求め、松江地裁に提訴した。
 訴状によると、原告は聴覚障害者である会員から、手話による会話で「53万3000円を払って会員になれば、何もしなくても毎月8万円がもらえる」と勧誘された。さらに「ゲームの使用者を勧誘すれば、利益の一部を得られる」「新規会員を勧誘すれば7万5000円を得られる」などとマルチ商法まがいの説明を受けた。昨年4〜9月に会員登録し、一部金額の支払いを受けたが、毎月支払われるとされていた8万円は支払われていないという。
 大阪府警は今年6月、特定商取引法違反容疑で同社を家宅捜索。同様の裁判は大阪や広島地裁などでも起こされており、同社は原告に請求全額約2578万円を返還している。【御園生枝里】

11月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000277-mailo-l32