川崎市川崎区中島３丁目の居酒屋「酔ってこ屋」で９日未明、暴力団組員が刺殺された事件があり、神奈川県警暴力団対策課と川崎署は１０日、同市幸区南幸町３丁目、居酒屋のオーナーで別の暴力団の幹部、村松一弘容疑者（４１）を殺人容疑、現場となった居酒屋の店長ら３人を犯人隠避容疑で逮捕した。
県警によると、殺害されたのは同市幸区下平間、仁平宏紀組員（２９）。村松容疑者のほかに逮捕されたのは、店長の永島光弘容疑者（４１）、とび職三村英司容疑者（３９）、同、山田貴志容疑者（２９）。
調べでは、村松容疑者は９日午前２時２０分ごろ、店内のトイレ付近で仁平組員の左胸を店内にあった包丁で刺して殺害した疑い。永島容疑者ら３人は川崎署員らに対し、「仁平組員がいつの間にか倒れていた」などと虚偽の内容を説明した疑いが持たれている。客として店に出入りしていた仁平組員が酔って騒ぐなどのトラブルをたびたび起こしたことに、村松容疑者が立腹したのが原因らしい。
県警によると、永島、三村両容疑者は村松容疑者の知り合いで、山田容疑者は三村容疑者の下でとび職として働きながら、この居酒屋でアルバイトをしていた。村松容疑者は３人に、事件発生の１時間以上前に店を出たことで口裏合わせをするよう強要したという。
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