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2007年11月09日(金) 10時58分

ビジネスパーソンにおすすめのSNSツカサネット新聞

SNSことソーシャルネットワーキングサービスが、最近ますます多様化している。年代や公私に関係なく「とにかく知人、友だちの輪を広げよう!」という大雑把なものに代わり、長所や焦点を絞ったものが増えてきたように思う。

私が現在「ビジネスパーソン向けSNS」として注目しているサービスに、ニフティの運営する「ビジネススペース」というものがある。特徴を一言で言うと、男女関係なくビジネスパーソンの情報収集、コミュニティ形成、仕事の効率化を目指すサイトである。日本のインターネットサービスは、アメリカで活発になったシステムを模倣したものが多いが、この「ビジネスパーソン向けSNS」もアメリカでは以前から主流のSNSの一つであったと言えるだろう。

このSNSに参加することで、キャッチフレーズ通り「仕事につなげる」ことも可能であるし、そこまで即物的に考えなくとも「仕事のポテンシャルを高めたい」「同じ業種の人と刺激し合いたい」「仕事と生活のバランスをとるヒントを得たい」などの目的を持つユーザーも有効活用しているように見える。

もちろん、業界と職種のプロフィールは必須項目である。登録・参加は無料であるが、匿名性の高いSNSにありがちなトラブルやイタズラを回避するためにクレジットカードの登録が義務付けられている。ニックネームで参加することも可能であるが、本名が書かれた「名刺機能」を使い、気の合った人物、信用した人物とは本名でのやりとりをすることも多い。

私が注目しているのが、このSNSの「オフィシャルコミュニティ」である。ビジネスパーソンが興味をもてるコンテンツや情報を豊富に有するパートナー企業とニフティが運営するコミュニティであり、そこでは良質な情報とコミュニケーションが展開されることを目標にしている。たとえば、「プレゼン&ビジネスコミュニケーション」「ワークライフバランスについて考える」「パソコン基礎知識」などのコミュニティがあり、私も他のユーザーの方と交流した結果、有益な情報を得ることができた。

「ビジネススペース」は、オープンからそれほど日が経っておらず、これから発展していく過程にあるというのが実感である。意欲的なユーザーにとっては、「創りあげる」楽しさのあるSNSでないかと思う。宣伝目当てのマイページ訪問者や何でもアリなSNSに違和感のある人、そして自己責任のとれる、働く大人のためのSNSに興味がある人には一見の価値があるのではないだろうか。

以前、有名なSNSで「あなたの仕事を志望しているのですが、最近、就けるかどうかあせってますw どうしてこの仕事に就こうと思ったんですか?」というメッセージが突然届いたことがあった。実際に焦っているようには思えない、ナンパだか本当に仕事のことを聞きたいのか分からないメッセージだった。「そこ、“w”をつけるとこじゃないから」と思いながらもそれなりに詳しく書いて返信したが、その後「ありがとう」の一言もなかった。こういう「疲れる」やりとりは、「ビジネススペース」では遭遇せずに済んでいる。


(記者:海野真紀)

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