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2007年11月09日(金) 17時08分

船場吉兆を行政処分 消費・賞味期限改ざん 農水省 大阪本店などでも偽装西日本新聞

 農水省は9日午後、福岡市の百貨店・岩田屋で消費・賞味期限切れの菓子や総菜を販売するなどしていた船場吉兆(大阪市)を日本農林規格(JAS)法の加工食品品質表示基準違反で行政処分した。処分内容は不当表示の改善を求め、事業者名などを公表する「指示・公表」。同省大阪農政事務所に同社役員を呼び出し、改善指示書を手渡した。

 同省は偽装の事実確認の調査を終えたことで、今後は同社主張の裏付け調査に移り、偽装の原因を詳しく探る。同時に、他店でも偽装がなかったかを調べる。同社は1カ月後をめどに再発防止策を提出することになる。

 調査によると、同社は昨年1月から今年9月にかけて、売れ残った菓子と総菜計12種類の消費・賞味期限シールを改ざん。この間に販売した計1万1745個のうち3439個が表示偽装していた。

 さらに、大阪本店などで、ブロイラーを地鶏と偽り「地鶏こがねみそ漬け」などとして計449個販売。佐賀、鹿児島両県産牛肉を「但馬牛」として加工品102個を販売。同社は表示内容を監督・確認する義務を怠っていたとしている。


=2007/11/09付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000015-nnp-l40