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2007年11月09日(金) 01時31分

ブラウン管で国際カルテルの疑い=松下子会社など立ち入り検査−公取委時事通信

 テレビなどに使うブラウン管をめぐり国際的なカルテルが結ばれていた疑いが強まり、公正取引委員会は8日、各国当局と一斉に調査を開始、松下電器産業子会社のMT映像ディスプレイ本社(大阪府高槻市)などを独禁法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査した。
 韓国の公取委当局はサムスン系列企業を調査したもよう。欧州連合(EU)の欧州委員会は域内の複数社を立ち入り検査したと明かした。米当局とも連携する。
 ブラウン管はテレビの主要部品として、今でも世界的には需要が根強い。カルテルによる利益は巨額に上る可能性があり、各当局は全容解明を進める。
 関係者によると、カルテルの疑いが持たれているのはMT社のほか香港、台湾企業など。
 各社はテレビメーカーにブラウン管を売る際、遅くとも2005年ごろから、「目標販売価格」を取り決めるなどのカルテルを結んだ疑いが持たれている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000010-jij-soci