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2007年11月09日(金) 09時43分

県内強姦、10月末で倍増23件琉球新報

 女性を被害者とする犯罪が10月末現在で399件発生し、前年同期より11・5%(41件)増加していることが分かった。特に強姦(ごうかん)は23件発生し、前年同期(10件)の2・3倍となっている。8日に開かれた性犯罪被害者支援現場ネットワーク会議で県警が明らかにした。
 県警によると、強姦は23件で前年同期比で13件増加し、暴行は160件で32件増加した。傷害は163件で7件減少、強制わいせつは50件で5件増加、略取誘拐は3件で2件減少した。検挙率は65・9%で4・8ポイント悪化した。
 強姦事件の被害者には、中学生1人、高校生4人、大学・専門学生1人の計6人の未成年者が含まれている。
 被害が増加したことについて、県警は「毎年被害が増減するので、今年が昨年より増えた理由は分からない」としている。ただ、近親者からの被害や夜中の被害が多いため、注意を呼び掛けている。
 ネットワーク会議では、北部に産婦人科がないため、北部の被害者が中部病院に通うことになり、負担が大きいことなどが問題点として指摘された。
 会議には県警のほか、県文化環境部、福祉保健部、県医師会、沖縄弁護士会、強姦救援センターなどが参加し、互いに連携を強化していくことを確認した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000003-ryu-oki