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2007年11月09日(金) 14時44分

コンビニで「つり銭詐欺」がありましたオーマイニュース

 私は自宅近くのコンビニで働いているのだが、先日こんな事件があった。

 たまたまその日は新人の女の子が一緒にシフトに入っており、先輩の私は色々とレジ操作を教えながら仕事をしていた。仕事中、ふと見るとお客さんが2つのレジ両方で並んでおり、そこで新人の女の子が困ったような視線を投げている。「何かトラブルかな」と思い、レジのところに行くとおばあさんが文句を言っていた。

 136円のお茶を買って、500円渡したのに、64円しかお釣りがこなかったのだと言うのだ。

 私は、「後ろに並んでいるお客さんも待たせていて悪い、新人なのでそんな間違いもあるだろう」と思い、残りの300円をそのおばあさんに渡し、次のお客さんの応対をした。

 その新人の女の子には「正確にやろうね」と注意したのだが、後で驚愕の事実が判明した。

 コンビニで働いている方ならご存知だろうが、コンビにでは定期的にレジの残高が合っているかどうか、「レジ点検」という作業をする。

 私がこのレジ点検をしていたところ、そのおばあさんの応対をしたときのレジが、見事に300円マイナスと出たのだ。

 前回のレジ点検が約3時間前、そのおばあさんを接客したのが2つのレジ点検の間だったこと、そして300円のマイナスでピッタリ辻褄が合うことを考えると、実際はおばあさんが200円しか払っていないことは明白だ。

 その時、私の頭にある本のことが浮かんだ。

 最近「つり銭詐欺」というのが流行っているというのだが、悪質なケースでは、5000円札を出しているのに、店員がよく確認してないのをいいことに「今、1万円出したよね?」と言って店員の混乱を誘い、お釣りを騙し取る詐欺が横行しているというのだ。

 今回の場合、おばあさんが店員の様子を見て、「こいつ、新人だな、いける」と判断し、前述のような詐欺をしたと考えても不思議ではない。もちろん、証拠も何もないため、決め付けることはできないが、記者はそこまでして小銭が欲しいのか、と呆れてしまう。

 こういった場合、やはり「声に出す」ということ以外に対策はないだろう。

 「○○円お預かりします」「○○円のお返しです」というのを他の客にも聞こえるくらいのなるべく大きな声で言う。これを徹底するしか防止策はないと思う。

 現代社会になくてはならない存在になったコンビニ。しかし、その便利さを逆手に取った「悪魔」のような人たちがいるのも事実だ。

(記者:中島 雅淑)

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